本坂道（姫街道）の起点である御油の町
御油宿は、本坂道（姫街道）の起点であるとともに、東海道で江戸から数えて35番目の宿場町である。
江戸時代の御油宿のジオラマ
天保年間の頃の流行り歌に「御油や赤坂、吉田がなけりゃ なんのよしみに 江戸通い」とあり、
遊興できこえた宿場だった。
天保１４（1843）年頃の御油宿の家数316軒で、本陣が２軒（元は４軒あったが内２軒は天保４年の火事で焼失）、脇本陣はなく、旅籠は６２軒あった。
なお、隣の宿の赤坂と御油は宿場間の距離が東海道の中で、最も短く、16丁（約1.７キロ）であり、両宿で一宿分の役割を果たしていた時もあった。（数値は案内板より）
参考までに、次に短い石薬師宿⇔庄野宿、平塚宿⇔大磯宿は、27丁（約２.９５キロ）である。
「留め女」（旅籠の女）が旅人らを無理矢理引きずり込もうとしている。
赤坂
御油の松並木
赤坂宿に向かって、街道の両側約600メートルにわたって松並木が続く。 慶長9年から１１年（1604～1606）にかけて、約６５０本が植樹された。
大宝2年（702）10月10日、持統天皇は三河に行幸した。伊勢より船で御津の湊へ上陸した。 この時、御油近くにある宮路山へも御幸された。 と言われているようにこの地は、歴史のある場所である。近くに国分寺、国分尼寺、国衙などがある。 上図の中で、青色の線が東海道、桃色の線が本坂通（姫街道）である。
★宮路山
街道の南に見える山で標高362m。昔から紅葉の名勝として知られる。山頂には持統上皇(645～703)が観覧されたという聖跡碑が立つ。
下の一連の写真は御油宿を西から東方向（江戸方向）に順に並べた。なお、本坂通（姫街道）は、宿の東端から始まる。
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| 松並木 | 宿の外れにある十王堂 | 御油の町並み | 右手が本陣跡 | 御油の町図↓ | |
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| 旧東海道は奥 | 左側に問屋場跡がある。突き当りを左へ。 | PR看板 | ここを右折 ← | ||
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西明寺
寺伝によれば、平安時代の寛和年間（985～987）、三河国司大江定基が六光寺を開いたのが始まりとされています。当初は天台宗でしたが、鎌倉幕府の執権北条時頼（最明寺入道）が諸国巡歴の折に立ち寄った縁により最明寺と改め禅宗寺院になったとされています。延徳元年（1489）には水野駿河河守が知多郡乾坤院（けんこんいん）より太素省淳和尚を招き再興しました。永禄7年（1564）には、徳川家康の東三河出陣に協力し、家康の命により西明寺に改めたと伝えられています。慶長8年（1603）には、家康から寺領２０石の朱印地を与えられています。
本堂に前には明治政府に招かれたドイツ人医師ベルツ博士の供養塔があります。花夫人の父方の菩提寺であったことから昭和5年（1930）に建立されました。 （西明寺の案内看板より）
明治九年（1876）来日し、日本の内科医学に多大の功績を残したベルツ博士の日本人妻 花の父親熊吉の生家が江戸時代に御油で旅籠屋を営んでいた戸田屋であった。戸田家の菩提寺である西明寺に花が建てたヘルツの供養塔がある。
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| 西明寺 | 本堂 |
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| ベルツ．花が建てたベルツ博士の供養塔 | ベルツ博士家族の墓碑 |
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| 江戸方向に旧東海道を歩く。 | 道を振り返る | 御油橋 ↓ | |||
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| 本坂道は原型から崩れてしまっている。 | ここから本坂通が始まる | 東へ歩く ← | |||
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御油の桜
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| １月の御油橋 | ４月の音羽川を御油橋から上流に向かって歩く。 | 十王堂近く。 | |||
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| 御油橋上流より | 音羽川の下流から、旧東海道が通る御油橋を見る。 | ||||
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| 御油神社の見事な桜 | 東三河ふるさと公園から御油の町を眺める。 | 左は音羽川下流方向を写す。桜の奥に西部中学校。中、右写真は368号線の音羽川に掛かる橋。 | |||
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