気賀
「江戸時代落合川は、気賀関所の要害川であるとともに、江戸城の守りにもなっていましたので、常には橋を作らず渡船でした。川幅は渡船場で三十一間（約56ｍ）川の東は浜松領、西は近藤氏の気賀領でした。現在の橋は昭和51年完成した明治から四代目の橋です」
と、書かれていた。
獄門畷
永禄11年（1568）、刑部城を落とした家康は、翌12年3月27日に3千の軍を率いて堀川城に攻め入った。堀川城に2千人の男女が立て籠って抵抗したが落城したといわれている。
この戦いに加わった大久保彦左衛門が書いた三河物語には「男女ともになで切りにぞしたりける」とある。
この３月27日の戦いでおよそ千人戦死した。残った人々も後日捕らえられ、9月9日、この附近で、700人余が首を打たれ、この小川に沿った土手にさらしたので「ごくもんなわて」と言われるようになった。
堀川城
堀川城は永禄3年（1560）の桶狭間の戦いで義元が戦死した後、今川方の気賀領主 新田喜斉らによって家康の侵攻に備え築城された。
城跡は田園の中、若干の樹木が有るのみで城跡の感じは全く無い。 当時都田川は城の北側を流れ、城の西と南は入り江に面していたという、水に守られた平城で相当広かったのであろう。
正明寺
本陣中村家の菩提寺として栄えた正明寺があり、この寺は本陣が混雑したときの宿となったと言う。
山門は服部小平太を祀っていた「長坂」の「宗安寺」のものを移築したらしい。
本陣跡
宇布見村（現雄踏町）の中村家は徳川家康の三男秀康の生まれた家で、中村家次男与太夫は本多作左衛門の世話で気賀宿の代官となり、後に本陣中村家となった。本陣の中村家は代々与太夫を名乗ったと言う。神社前を出発し、「気賀駅北交差点」を過ぎた右手、NTTの建物前には「本陣中村家跡」の説明板があり、直ぐ先の住宅前には「本陣跡碑」、「正明寺」（8）と続く、先程墓地を通ったのは、全てこの寺の敷地内のようだ寺は、傾斜地ではあるが随分と広いように感じた。
気賀宿
気賀は天正１５年（１５８７年）本多作左衛門によって宿場と定められた。江戸時代には、北（山手）に土塁、東は関所と葭垣（よしがき）、西に桝形があった。その中に東西、長さ５町５３間（６４１ｍ）の通りがあり、本陣と問屋場が各１軒、旅籠が８軒、その他民家が約１００軒あった。なお、関所東側から宿の南側に沿って要害堀、堀川運河があった。
要害堀
交差点の斜め左の細い路地沿い一帯に関所防備の必要から作られたという「要害堀」は有った。
赤池様
「明応7年（1498）、大地震により発生した津波で新居町に有った神社のご神体が流され此処赤池に漂着したいう。
ご神体が祀られたのが現在の「細江神社」である」と記されていた。
細江神社
明応７年（１４９８年））の大地震による大津波で浜名湖の湖口を守る神として荒井（新居）の里に祭られていた角避比古神社（つのさくひこじんじゃ）の御神体の（すさのおのみこと）が、気賀上村の赤池の地に漂着したといわれる。
人々は初め赤池の北９０ｍ程のところに仮屋を建て祭っていたが、永正７年（１５１０年）この地に社殿を建てて祀った。境内には、この時以来５００年の年輪を重ねた、根回り１８ｍもある楠が林立し、歴史の変遷を静かに見守っている。また天台烏薬（てんだいうやく）など多数の植物が群生している。
犬くぐり道
この道は、宿場の西端から北側（正明寺、
細江神社の裏手）の山沿いに東端まで通じている裏道である。
気賀関所は地元の人も通行手形が必要であり、生活に不便であったので、裏道の途中にワラむしろ一枚を垂らした門をつくり「そのむしろの下を四つんばいで通るのは人間でなく犬だという解釈」で人の通行を認めたと言われている。
気賀関所
「気賀四ツ角」近くの「気賀関所跡」案内板が目立ちにくく（東下りでは見落としてしまう）かかっている。矢印に従い狭い路地へ入ると。突当りの右側の建物が関所の本番所建物跡（屋根が残っている）とのこと。
気賀関所は気賀宿の東の入口にあり、慶長六年（1601）徳川家康により東海道本坂通の交通取締りのために創建されたといわれます。
この関所の本番所は、はじめ茅葺でしたが、寛政元年（1789）に、こけら葺・切妻破風作り、狐格子・瓦棟に
改築されました。
嘉永七年（1854）の大地震で壊れたため葺きかえられ昭和三十五年まで残されていました。
現在の建物は関屋の正面に向かつて左の部分三分の一で下の間・勝手の間の部分です。
屋根の切妻破風作り、狐格子が残されています。
本番所の正面、街道をはさんで向番所と二層の望楼があり、
周囲には堀と石垣、矢来が設けられていました。
桝形
この桝形は、気賀宿」西の入口である。当時は一対のL字形の石垣の上に土を盛り矢来を組み、門が設けられていた。道路拡張のために向かい側の石組みは取り去られた。石組みの中には珍しい瓢箪型の石が嵌め込まれている。
秋葉燈籠
地元の若者たちが願主となり、安政4年（1857）に40両を集めて建てられた。この灯籠は、道の反対側に有ったが道路の拡張により今の場所に移された。
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橋の手前を右折し川沿い500～600ｍ先には弘法大師創建と伝えられる真言宗の古刹「長楽寺」がある。梅園と、素晴らしい庭園があり、
「金地院」も知らない寺である、地図で見るとあまり遠くはない。気賀では彼方此方と寄り道をしたので、三ヶ日迄は、街道沿い以外は何処にも寄らないつもりであったが、由緒有る寺のようだ。折角のチャンスである、右折して訪れる事にした。
200ｍ程進み最初の分岐を右へ（18）入り、更に200ｍ程先の分岐を右に進む。そこから約400ｍ程で「金地院」（19）に着いたが、「姫街道」からは凡そ800ｍ位の距離が有りそうだ。想像していたよりやや遠かったが、杉の大木に囲まれた静かな環境の中にあった。
二宮神社
説明板によると、建武年間（1334～7）の草創で臨済宗妙心寺派に属し、後醍醐天皇の皇子宗良親王の妃駿河姫を祀る。姫は井伊道政の娘。延元３年（1338）3月、親王が足利軍との戦いに井伊谷より出陣のおり、姫も同道したが、この地に到って急逝した。当山にて葬送し、以後開基として祀る。明治４３年に本堂他が再建され、昭和３年元妙心寺派管長山田無文老師がこの寺で出家したと、あった
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赤色円内が堀川城の跡の石碑の有るところ。
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